僧侶育成

未来の僧侶を育て
日本の伝統を伝える

僧侶になるためには、学びと並行して、修行道場での厳しい修行が不可欠です。 修行は身体的にも精神的にも非常に過酷で、決意が揺るがないことが求められます。出家を選ぶには、かなりの覚悟と心の準備が欠かせません。
「受戒(じゅかい)」から始まり、「加行(けぎょう)」へと進み、「灌頂(かんじょう)」まで進む流れは、修行者が進むべき重要な段階です。これらの儀式や修行はどれも欠かせないものであります。

修行

その二

受戒

じゅかい

僧侶として守るべき戒律を授かり、その戒律を厳守することを誓う儀式が行われます。この儀式は通常、毎年6月に3日間にわたって執り行われます。戒を授かった後、僧侶はその戒を守ることを誓い、その戒に従って「悪を行わず、善を実践する」ことに努力します。

その一

得度

とくど

出家の儀式は仏門に入る最初の儀式です。師僧(しそう、師匠とも呼ばれる僧侶で、高野山真言宗の住職または名誉住職であることが多い)を師と仰ぎ、弟子として師の指導を仰ぐことから始まります。師僧がいなければ得度式を受けることはできません。得度式は、師僧の許可を得て、師僧の所属する寺院またはご縁のある寺院などで執り行うことができます。この儀式を通じて、出家者は僧侶としての生活に入る意志を表明し、宗教的な道に進む覚悟を示します。師弟関係は修行者の精神的成長と指導の重要な要素であり、師僧からの教えと指導が出家者の修行の指針となります。

その三

四度加行

しどけぎょう

ひたすら仏と向き合う僧侶となるための修行です。僧侶としての資格を取得するために不可欠な修行です。この修行は約100日間にわたり、在学中に春夏の長期休業中に2つの期間に分けて実施されます。修行を完了することは、僧侶としての道を歩むための重要な段階であり、仏教の教えと実践に専念する機会を提供します。

伝法灌頂

でんぽうかんじょう

上述の3つの行位を成し遂げた真言行者が、真言密教の法を授かる最高の儀式が伝法灌頂です。この儀式を受けることで、「阿闍梨位(あじゃりい)」を授けられ、真言密教の法を継承し、真言宗の僧侶としての地位を取得します。この儀式は、真言密教の奥義を学び、実践するための扉を開く重要なステップであり、僧階を進むための必要な段階です。

僧侶育成のカリキュラム

基礎科目関連科目応用科目
・常用経典
・声明
・法式
・布教
・詠歌
・阿字観
・梵字悉曇
・法式上級(理趣三昧)
・中院流三十三尊法の研究
・葬送儀礼の実践

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